五島列島は全国でも有数のヤブツバキの自生地であり、全体で約900万本ものヤブツバキが自生していると言われています。

日本では古くから、ツバキ油が使用されています。遣唐使の時代には献上品としたり、平安時代の食用・灯用・化粧用としたり、「不老長寿の薬」としたり、大変重宝されました。
ヘアケア、スキンケア、食用と、今でも多岐にわたって愛されています。

肌なじみの良いオイル

ツバキ油が、髪や肌への保湿に優れているということは、ご存じの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ツバキ油には、乾燥肌などに優れたエモリエント作用* があり、潤いやハリ・ツヤを与えてくれます。
*皮膚の水分・油分等の潤いを保持し、肌を柔軟にする作用

酸化しにくく、抗酸化機能があるというのも特徴の1つです。


これらの特徴を生み出すのが、ツバキ油に80%以上含まれる「オレイン酸」です。ツバキ油は大変肌なじみがよいのですが、実はこの「オレイン酸」、人の皮脂の約40%を構成している成分なのです。

オレイン酸は、DHA,EPAなどと同じく脂肪酸の1つであり、脂肪酸の中で最も酸化しにくいと言われます。コレステロールを下げ、生活習慣病の予防や改善にも期待されている成分です。また、不乾性油で蒸発しにくい為、肌や髪の保湿力に優れています。紫外線から肌を保護する働きがあるとも言われるので、ツバキ油を自然な日焼け止めとして用いることもできます。

「椿油」と「ツバキ油」

ひとことで「椿油」と言っても、種類があることはご存じでしょうか。

日本化粧品工業連合会の化粧品の成分表示名称リストによると、「ツバキ油」、「ツバキ種子油」は、“ツバキ Camellia japonica の種子から得られる脂肪油である。”とされ、ヤブツバキの種子のみを用いたものです。

BSCIの製品に使用されているのが、この「ツバキ油」です。

ツバキ油と似た油に、カメリア種子油があります。「カメリア種子油」は、“1種又は2種以上の Camellia 属の植物の種子から得られる油脂である。”とされ、ヤブツバキ以外のユチャやサザンカの種子から取れた油の使用が多くみられます。

様々な商品の成分表示に注目してみると、こういった違いがみられるかもしれません。